Mavic3Enterpriseシリーズの新機能「斜面ルート」を検証しました

2024年4月11日にMavic3Enterpriseシリーズの大型アップデートが実施されました。

その中でも、「斜面ルート」が非常に便利な機能となりますので、今回、飛行検証をしてみました。

その他のアップデートについては、リリースノートをご参照ください。

斜面ルートとは

斜面ルートとは立面飛行とも呼ばれ、建物の壁面に沿って、自動的に3Dモデル用の写真を複数枚撮影する機能になります。

同じような機能として、「マッピング」という機能がありますが、こちらは真俯瞰で写真を複数枚撮影することができました。

今回の「斜面ルート」は縦方向に写真を撮っていくことができますので、3Dモデルを生成する上で、構造物を多方面から撮影することができ、より高精細な3Dモデルを生成することに繋がります。

使用方法

1.DJI Pilot2の「飛行ルート」をタップします。

2.機体と接続されている状態、かつRTKがONの状態で、「斜面ルート」をタップします。

3.機体を手動で飛行させ、撮影したい立面の全体像の写真を1枚撮影すると、下図のようにマッピングの枠が表示されます。

4.「マッピングエリアの調整」でエリアの角度を調整し、下図のようにマップ上の青色の線と立面が平行になるようにします。

5.パラメータの調整では、立面に対してどれくらい離れて撮影するかを指定することができます。また、飛行速度や写真のラップ率も変更可能です。

6.飛行ルートの方向を切り替えると下図のようになります。

水平

垂直

7.左上のフロッピーディスクマークをタップし、ルートを保存した後、左上の再生ボタンをタップし、飛行が開始されます。

撮影されたデータ

<離隔距離10m、ラップ率90%>

まとめ

いかがでしたか。これまで立面飛行を行おうとすると、ウェイポイントを使って、複雑なルートを計画していく必要がありました。
これらが、写真を最初に1枚撮影するだけで、簡単に立面飛行のルート生成ができてしまいますので、非常に便利な機能だと思います。
実際に3Dモデルの生成はまた後日、お知らせいたします。