【7つの資格】ドローンに関係する資格をご紹介

(2018年10月11日 追記)

こんにちは、プロクルーロボティクスです。
今回は、ドローンの資格についてお話したいと思います。

ドローンには国が定めている免許や資格は存在しないため、基本的には誰でも飛ばすことができます。
しかし、技術や知識を持たず、ドローンを飛行させた場合は大きな事故に繋がる可能性もあります。
また、今後ドローンが世の中で活躍していく中で、操縦者のスキルアップは必要不可欠だと国から発表されています。

こういった中で、日本全体のドローン操縦スキルを上げることを目指して、各協会が独自の資格を作っています。
いわゆる、民間資格と呼ばれるものですね。
各協会は資格認定のためにドローンスクールや資格試験を行っています。

今回は、今存在している資格についてまとめてみました。

ドローン資格 国土交通省認定のドローン講習で取得できる民間資格

国交省認定の証明証とは

この資格は、国交省認定講習を受講し、10時間以上のドローンの飛行履歴を持った人が取得できます。
ドローンには飛行が禁止されている空域(人口集中地域など)があり、決められた法律の中で飛行させなければなりません。
しかし、業務上、上記の法律で禁止されている地域でも飛行しなければならない時があります。
その時には、国交省に対して申請を行うことで許可・承認を得ることができますが、第一条件として、10時間以上の飛行履歴が必要になってきます。
つまり、資格を持っている = 10時間以上の飛行履歴 = 許可・承認 を受けられるということになります。
今回はそれぞれの団体の民間資格を紹介していきます。

 

ドローン資格 1 : DPA認定資格

ドローン操縦士協会(DPA)はドローンスクールジャパン(DS・J)を通じてドローン資格を認定しています。
DPAが直接スクールを運営しているわけではなく、ドローンスクールを運営する企業に対し、ドローン操縦に関する技術認定を行っている協会です。
そのため、DS・Jは全国に存在し、それぞれ○○校という区別がなされています。

各学校のドローンスクール受講料金は一定で、それぞれ共通の「フライトコース」「ビジネスコース」が存在します。
学校によっては農業に関するコースや初心者コースなどが存在しますので、お近くの学校のHPを一度ご覧になってみてください。

DPA認定校(特別会員)一覧

各コースに合格することで、ドローン資格『DS・J ○つ星技能認定』が取得でき、星の数が多いほど、その技術力を証明することができます。
フライトコースで1つ星、ビジネスコースで2つ星が取得できます。

 

ドローン資格 2 :JUIDA認定資格

一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)がJUIDA認定スクールを通じてドローン資格を認定しています。
こちらもJUIDAが直接ドローンスクールを運営しているのではなく、各企業がJUIDAの技術認定を受けてドローンスクールを行っている形になります。
JUIDA認定スクールは日本全国に複数有り、受講費用に関しては基本的には一定ですが、キャンペーンを適用している企業もあったりと場所によって違う場合があります。
一度、お近くのドローンスクールを確認してみてください。

JUIDA認定スクール一覧

スクールは3~4日間の座学と実技講習を受け、最終日の試験に合格すると資格取得の権利が得られます。

 

ドローン資格 3 :DJI認定資格

DJI CAMPはDJI JAPANが主催する認定試験プログラムです。
正しい知識、正しい操縦方法、そして飛行モラルを習得しているかを評価され、評価基準を満たした場合、操縦者向けの民間資格(DJI スペシャリスト)が付与されます。
DJI CAMPはDJIとのパートナー企業が主催することになり、開催地は全国に存在します。
価格は各企業によって異なりますので、お近くのDJI CAMPを確認してみてください。

DJI CAMP 

DJI CAMPでは筆記試験と実技試験が行われ、知識も操縦技術も必要な資格試験です。
他のドローンスクールとは違って、DJI CAMPは座学の講習はありますが、実技講習が無いため、実技試験の対策は事前に各自で行っておく必要があります。

DJI CAMPに合格すると以下の様な資格証明書(DJIスペシャリスト)が発行されます。

 

2019/10/24 追記

ドローン資格 4 :ドローン検定協会認定資格

ドローン検定はドローン検定協会が主催している試験です。
試験は、筆記による試験で、1級~4級に分けて実施されます。
試験の内容は、用語や機体の構造といった基礎知識から、飛行に関する特性、工学・気象学、電気電子工学、関連法規などを問う問題となっており、級によって出題範囲と難易度が異なります。

実技については、「ドローン航空学校」が実施していて、基礎から応用まで操縦技術を学ぶことができます。

 

2019/09/17 追記

ドローン資格 5:ドローンフライトマスター講習

 

本講習は、国土交通省が定める講習要件を全てクリアし、官公庁や多くの企業様から受講いただいているドローン操縦技能講習会です。
修了後、10時間以上の飛行履歴を証明することで、「ドローン操縦技能証明証」を発行します。
操縦技能証明証を持っている人は、国交省の定める飛行知識・技術があることが証明されます。

 

詳細は、以下をクリックしてください。

 

その他の資格

続いては、ドローンに一部関係する資格についてお伝えします。
今回はご紹介するのは、国家資格と公的資格についてです。

ドローン資格6 (国家資格) : 第三級陸上特殊無線技士

ドローンは無線を利用して操作する物です。私たちがドローンを操縦している時に利用している電波の周波数は2.4Ghz帯となり、WiFiと同じ周波数を利用しています。
この周波数を利用するだけであれば、資格は必要ありません。
しかし、マイクロドローンといったVRゴーグルを使いながら通信する機体については、第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要となります。

総務省は、2017年3月31日に同省Webサイトにて「ドローン等に用いられる無線設備について」を公開しました。
同省のページの内容から、携帯局ないしは陸上移動局を利用してのドローン操縦に関しては、第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要になると記載されています。
この際に利用できる電波周波数は5.7Ghz帯が入っています。

現時点で、DJI製品で5.7Ghz帯域を利用する機体はありませんが、この帯域を利用した映像伝送システムを開発されています。今後も少しずつ製品が増えていくでしょう。

 

現時点で一般的にはこの資格は必要ありませんが、将来はドローン専用の無線周波数が整備されることもあると思います。
そのときには、私たちも資格を取る必要が出てくるかもしれませんね。

 

ドローン資格7(公的資格) :農薬を散布する小型無人飛行機(ドローン)操作の認定制度

2016年6月前後に農林水産省が始めた資格制度です。
同制度は農林水産省外郭団体である一般社団法人農林水産航空協会が
資格運用する予定となっているようですが、今のところ(2017年11月現在)
詳しい情報は出てきていないようです。

(2018年5月8日 追記)
農薬散布用のドローンを購入する前に、同協会が発行する資格を取得する必要があります。
資格を取得できるスクールは同協会HPに掲載されていますので、こちらをご覧ください。

(2019年10月24日 追記)

以前は、同協会の認めた機体(農水協認定機体)のみが農薬散布で使用できましたが、2019年10月24日現在はその他の農薬散布の機体(農水協非認定機体)も飛行することが可能となりました。

認定機体については、同協会の発行する資格が必要となりますが、非認定機体については資格は必要ないとされています。

 

まとめ

ドローンに関係する資格は少しずつ増えています。ご自身のスキルをどこまで上げたいかによって選択するスクールは変わってくると思います。
受講料や資格発行料、受講期間など色々な選択ポイントがあると思いますのでそれぞれの資格を比較をしてみてください。

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