ドローンによる災害対応、点検、測量での活用
11月30日(木)、先端テクノロジーを学ぶ経営者の会である「デジタルイノベーション研究会」で講演を行いました。屋外でドローンを実際に飛行させて、データを取るところを見学してもらい、ドローンを活用した災害時の対応や安全、効率がアップする高所の点検並びに写真測量、レーザー測量を実際に行って、完成までのプロセスを皆さんに見ていただきました。
参加者の皆さんは、ドローンの出来ることにすごさに目を見張られていました。


11月30日(木)、先端テクノロジーを学ぶ経営者の会である「デジタルイノベーション研究会」で講演を行いました。屋外でドローンを実際に飛行させて、データを取るところを見学してもらい、ドローンを活用した災害時の対応や安全、効率がアップする高所の点検並びに写真測量、レーザー測量を実際に行って、完成までのプロセスを皆さんに見ていただきました。
参加者の皆さんは、ドローンの出来ることにすごさに目を見張られていました。
2023年9月22日に長浜警察署様の主催で、旧長浜警察署泉駐在所にて初動対応訓練が行われました。
私たちは現場から離れた場所でドローンを飛行させ、訓練の様子を撮影しました。ドローンの映像を本部に伝送することで、本部の警察官もリアルタイムで現場の様子を確認しながら、現地の警察官と無線でやりとりすることができました。
ドローンで開けた上空から全体の状況を確認できるのは大きなメリットであり、細かな状況把握にはズーム機能が活躍しました。
今回は、Matrice300RTKとH20Tのセットアップで飛行しました。
現場から直線距離で100m以上離れた場所でドローン飛行させていても、ズーム機能を使用することで、車のナンバープレートの確認や、警察の動きを鮮明にとらえることが出来ました。
Matrice300RTKとH20Tのセットアップでは、最大200倍ズームで撮影できますので、距離が離れていても状況把握には十分な性能です。
以下の写真は、H20Tの広角カメラとズームカメラを使用して、同時に撮影したものです。これらのカメラは、送信機上でボタン一つで切り替えることができるので、全体像と詳細を瞬時に確認することができます。
2023年9月3日(日)愛荘町立愛知川東小学校で開催された防災訓練に参加しました。
体育館内には模擬避難所が設置され、救助ヘリの飛行も行われる等盛りだくさんの内容でした。
参加者の方は班ごとに給水体験、煙体験など複数のブースを順に体験されました。
プロクルーでは「ドローン説明」のブースを担当させていただき、
産業用ドローンにおける災害活用についてご説明いたしました。
参加者の皆様のなかには、お勤め先でドローンを導入されていたり、農薬散布で活用されていたりする方もおられ、以前よりも格段にドローンが認知され浸透していることが実感できました。
主な内容としては、災害分野におけるドローン活用について、民生機との違い、産業用ドローンにしかない便利な機能、簡単な航空法についてご紹介いたしました。
ブースには、産業機の「Matrice 300 RTK」、民生機の「Mavic 3」を展示いたしました。
初めてドローンを見る方が多いというのもあり、暑い中でも熱心に耳を傾けていただけました。
弊社のスクールや機体についても興味を持っていただけました。
様々な分野で活躍しているドローンについて、
少しでも興味を持っていただけたり、認知されれば嬉しく思います。
防災分野では、最近消防本部様など行政の方の導入が非常に増えております。
より安全で安心なまちづくりに少しでも貢献できるよう、
今後とも活動していきたいと思います。
2022年8月に起こった高時川の大雨による洪水の被害状況をドローンで撮影に行ってきました。
撮影日は、長浜市へ撮影の許可をもらい、滋賀県、各地区にも連絡を入れ、また高時川の堰にも管理会社への立ち入り・飛行許可を頂いての撮影になります。
DID地区ではありませんが、目視外飛行にならないよう補助者とサブコントローラーを用意しての撮影になります。
まずは滋賀県長浜市余呉町菅並地区まで移動しました。
河川沿いに集落があり歩道にも洪水の跡が残っています。
対岸は人家はありませんが、土砂の流れた後もありました。
特に歩道は通常であれば3m程度下を流れている川が氾濫して、柵が変形、地面も陥没して、被害の大きさが伺えます。
私たちは、Matrice300RTKと写真測量カメラZenmuseP1とレーザー測量カメラ、ZenmuseL1で撮影を行いました。
2種のカメラは撮影後、画像データを地形を3D化することで、災害状況を立体的に記録できます。
今回は、災害の後でしたが、同じ環境を通常時から3D化しておけば、被害状況を確認することが可能です。
約1時間半の撮影を終えて、川下に移動しました。
少し人家からは離れているのドローンでの撮影こそしませんでしたが、上丹生地区でも水田に流木が流れていました。
実は筆者の出身も元々上丹生地区で高時川沿いに水田があり、その農機具を保管していた小屋が川沿いにあるのですが、そこの小屋が流されていました。
高時川は下丹生地区から木之本町大見地区に入っていきます。
川沿いに進むと大見取水堰があります。
Googleマップで見ると通常時の動画や写真を見ることができますが、ここにも大きく被害が出ていました。
管理会社へ連絡の上て許可をもらいドローンでの撮影を行なっていきます。
菅並地区と同様に写真測量とレーザー測量を行い3Dデータにしました。
その後、川下へ降り国道365線へと出ました。途中は人家もあり飛行まではできませんでしたが、スマートフォンのカメラで撮影をしていきました。
弊社ではドローンやスマートフォンでの写真情報を地図に添付できるHecEyeというシステムも用意しています。
このHecEyeドローンからの中継ができるだけではなく、写真データやその時の状況をまとめたレポート、点群データが同時に蓄積が可能で、災害対策に活用が始まっています。
今回のデータもしっかりと蓄積していきたいと思います。
今後、このような被害がでないことを祈るばかりですが、今回のように集落までの交通が遮断されるようなこともありえます。
日頃からのドローンだけではない、災害への備えを整えていきたいと思います。
2022年8月27日(土)、滋賀県彦根市で実施された「彦根市防災訓練」に参加いたしました。
彦根市と弊社は、令和4年2月に、「災害時における無人航空機の運用に関する協定」を締結しています。
彦根市との防災協定に関する記事はこちら
今回の防災訓練は、救助活動を上空から撮影・中継するという役割で参加いたしました。
機体は、DJIのフラッグシップ機である、「Matrice 300 RTK(以下M300)」を使用しました。
M300はジンバル(カメラ部分)の付け替えができ、それぞれに適したカメラを付けることで、点検、測量、災害対応等、幅広い分野への活用が可能です。
今回は、赤外線カメラや最大200倍のズームカメラを搭載した、「Zenmuse H20T」を取り付けて飛行しました。
また、M300は送信機を2台接続することができるため、1台は操縦者が持ち、もう1台は少し離れた本部で映像確認に使用しました。
送信機はHDMI端子出力が可能で、モニターに接続して映像を確認することができます。
また、今回は使用していませんが、弊社では、ドローンで撮影した映像や位置情報をリアルタイムで共有することができる「Hec-eye」というシステムを導入しています。
PC、タブレット、スマホ等、ネット環境があればどこからでも確認することができるため、災害現場の様子を、遠く離れた本部からリアルタイムで確認する、といったことが可能です。
弊社では、防災協定の締結や防災訓練への参加だけではなく、防災へのドローン活用に特化したドローン災害危機管理者講習の実施や、導入支援をしております。
災害前(平時)~災害後まで、災害対応に幅広くドローンを活用したい!という方は、お気軽にご連絡ください。
当社と彦根市消防本部とは「災害時における無人航空機の運用に関する協定」(以下、防災協定)を締結しています。
これは、彦根市消防本部が災害時に出動した際に、消防本部の必要とした場合に当社にドローンの出動を要請することができる協定となります。
また、平常時でも当社のインストラクターによる研修への協力を要請することも含まれています。
この内容に合わせて、彦根市消防本部様よりご依頼を受け、5月23日(月)に署員の方々に向けてドローンの研修セミナーを行いました。
セミナーは、ドローンの基礎知識と法律関連を中心とした内容で、今後のドローンの災害時の活用についての概要を知っていただくのが目的です。
当日は朝9時からの11時までの短い時間でしたが、参加された職員は、事務方の警防課の職員の方と現場の指揮隊の職員の方で、とても熱心に聴講されておられました。
内容は、当社が指導するフライトマスター講習から重要な点を抽出して、法律は航空法とそのほか関連法案から、また安全に飛行をさせるためのドローンの機能を説明させていただきました。
また、今回、防災協定締結後に初めて消防現場の職員の方との顔を合わせる機会となりました。
研修セミナー後に彦根消防本部様は、「有事の際は、顔の見える関係が必要と考えており、今回研修により当社との距離感が近づいたのではないか」とおっしゃっておられました。
当社としても、このような活動が有事の際に少しでもお役に立てば嬉しいと考えており、今後も定期的にこのような研修や訓練を行なっていくことになっています。
9月14日(火)、当社が「災害活動支援協定」を結んでいる長浜警察署が行なった竹生島での災害救助訓練に参加いたしました。
●長浜警察署との災害活動支援協定についてはこちら
竹生島は、琵琶湖の北部に浮かぶ周囲2kmほどの島です。国宝に指定されている宝厳寺の唐門や都久夫須麻神社の本殿、重要文化財の宝厳寺船廊下があるなど、例年約15万人が訪れる湖北有数の観光地です。
琵琶湖上空を飛行し、救助者を捜索
訓練は、琵琶湖北部で震度6強の地震が発生し、急こう配の階段で転ぶなどして複数の観光客から救助要請があったとする想定で進められ、地元の長浜警察署員を中心に約30人が参加しました。
島内3カ所にけが人役の警察官がそれぞれ配置され、斜面が多く建物や木々で見通しも効かない島の中での救出・搬送作業を繰り返しました。
上空から救助者を発見
見通しが悪く、人が行きにくい場所は当社がドローンでけが人を捜索しました。
今回、当社はパイロット1人、補助者1人の計2名体制でドローンを飛行しました。
飛行の軌跡を記録したり、ケガ人がいる場所にピンをたてることも可能
人が立ち入りにくい場所はドローンで早期発見し、迅速な対応が可能となります。これからも災害時に備えて、ドローンを役立てるよう取り組んでまいります。
●Yahooニュース記事はこちら
「竹生島 地震を想定した救助訓練/滋賀」
●朝日新聞デジタルの記事はこちら
「竹生島で災害救助訓練 長浜署など」
●2019年に実施した竹生島での防災訓練はこちら
「竹生島での長浜警察署・高島警察署との合同防災訓練に参加」
●滋賀県愛荘町での防災訓練はこちら
「愛荘町で防災訓練を行いました」
●愛荘町との災害活動支援協定についてはこちら
「プロクルーと愛荘町様の間で災害活動支援に関する協定 締結」
一般社団法人 救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC〔イーダック〕)が発行する『自治体ドローン活用情報 EDAC会報誌 Vol.7』に弊社代表 松本のインタビューが掲載されました。
弊社のドローンの取り組みや、「ドローン災害危機管理者講習」について取り上げていただきました。
以下、記事の一部抜粋。
ドローンスクールのなかでも人気が高いプロクルー。全国的にも希少な災害危機管理者講習のカリキュラムは、地元消防や点検業者等の協力を得て作られ、EDAC 認定の初事例。
~中略~
今、力を入れているのは災害危機管理者講習です。
~中略~
地元の自治体や警察、消防と訓練を行うなかで、防災・災害対応にドローンが役立つことを認識していたので、利益云々よりも「社会貢献として絶対にやらなければならない」という意識がありました。
~中略~
操縦スキルだけではなく災害現場で求められる態度や行動などのレクチャーも行います。現場の管理者として活躍できる人材の育成を目指しているので、パイロットと管理者という2つの要素が学べるカリキュラムになっています 。
日本は、台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国です。
中でも地震大国と言われるほど地震が多く、記憶に新しい東日本大震災では、最大震度7、マグニチュード9.0で、警視庁によると死者数は1万5895人と大規模な地震災害となりました。
そして、昨年から今年にかけても立て続けに大きな地震が発生しています。
政府の地震調査研究推進本部・地震調査委員会の発表によると、今後30年間で、日本海溝沿いの海域を震源とする最大マグニチュード9クラスの大地震、「南海トラフ地震」が発生する確率は70~80%と言われています。
この大地震では、茨城県から沖縄県まで、全長2000km以上の範囲が被害を受けると予想されており、政府の南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループは、南海トラフを「国難」としたうえで、「国民の半分が被災者になる」とまで想定されています。