【Flycart30+Matrice350】令和6年度滋賀県総合防災訓練(多賀町防災訓練)に参加しました

2024年10月20日に滋賀県の多賀町様のご依頼を受け、令和6年度滋賀県総合防災訓練に参加しました。

今回は、多賀町の川相と一ノ瀬を渡る橋が水害で崩壊し、一ノ瀬に物資の供給ができなくなってしまった、という想定の元、Flycart30で飲料や衛星電話を輸送する訓練となりました。

 

訓練場所

 

当社に加え、株式会社セキド様と東洋エンジニア株式会社様にもご協力いただき、無事に訓練を実施することができました。

飛行前のシミュレーション

今回の飛行に関しては、広範囲での飛行となり、周辺には木々も多くありましたので、Matrice350とZenmuseL2で事前測量を行い、データ上での飛行ルートシミュレーションを実施しました。

飛行シミュレーションの流れ

DJI TERRAを使って、現地の全体像を把握し、周辺環境の確認を行いました。

上記画像を見ると、離着陸場所と物資の届場所の直線距離を測り、約450mだとわかります。(画像をクリックして拡大できます。)
Flycart30は非常に大きな機体となりますので、目視外になることは無さそうだと分かりましたが、離陸場所付近には高い木があるため、あまり低い高度だと機体が木に隠れてしまう心配がありました。

上記が、離陸場所からの見え方のイメージになります。右上あたりに高い木がありますので、この木よりもなるべく高く機体を上昇させる必要が出てきました。

木の高さを実際に測ってみると、約25mだとわかります。(画像をクリックして拡大できます。)
今回は目視できることを最優先し、機体の高度は100mにして飛行させることとしました。

上記は高さモデルにした表示となり、暖色になるほど高い場所であることが視覚的にわかります。奥の方に赤色で示されている木がありますので、こちらの木よりも高く上昇していれば、機体が衝突するリスクが無くなります。

木の高さを実際に測ってみると、標高が約230mだとわかります。(画像をクリックして拡大できます。)
さらに、木の水平位置もわかりますので、こちらを国土地理院のマップで確認します。

指定した水平座標で検索を掛けると、地表面の標高が表示されますので、230m-198mで約32mの木の高さだと分かります。

上記を踏まえても、高度100mで飛行させていれば全く問題が無いことが分かりました。

当日の飛行の様子

当日は、Flycart30の飛行Webアプリの「DeliveryHUB」での機体飛行ルートの様子と、Flycart30が飛行している機体自体の映像をライブ配信し、滋賀県の災害対策本部に共有をかけながら飛行させました。

Flycart30の飛行の様子は、Matrice350+H30Tを使用し、ズームカメラを活用しながら飛行させました。

一ノ瀬のグラウンドに無事に荷物が運搬でき、輸送ドローンの可能性を実感できる訓練となりました。

 

今回の配信の様子を以下よりご覧いただけます。

まとめ

今回は、DJIの産業機を2台同時に飛行させることとなりました。
Flycart30の飛行の様子をMatrice350で客観的に記録することができ、臨場感のある映像が作成できました。

主催者の方々もこの映像を確認され、輸送ドローンのイメージをよく掴んでいただくこともでき、災害時のドローン活用の有用性が具体的に伝わったと感じています。

当スクールの受講者限定特典「実技テキスト」に収録されている解説動画を一部公開しました。

当スクールでは、受講者の方限定で「実技テキスト」を配布しています。
ドローンの法律に関する解説書は市販されていますが、飛行技術に関する解説書は一般には販売されていないようです。そのため、今後の練習を通じて飛行技術を維持・向上させるためにも、本資料をぜひご活用ください。

さらに、本テキストではスティック操作を図で解説しているだけでなく、インストラクターの操作を視覚的に理解できるよう、参考動画のURLも掲載しています。

その一部を今回、公開いたしましたので、ぜひご参考にしていただければと思います。

動画視聴はこちらから

ICT施工講習 開講のお知らせ

この度、当スクールでは、今後建設現場で導入が必須となるICT施工に対応した講習を新たに開講することとなりました。

 

プロクルードローン事業部の4つの柱

様々な現場で培ったノウハウを活かして、ドローンの導入からその先の活用まで一貫したサポートを提供しています。

ICT施工導入の必要性と課題

土木建設業界は労働力不足が深刻化しており、生産性の向上をはじめ働き方改革や女性の業界進出等の推進などが求められています。また昨今、災害が激甚化・頻発化する中で復興などの早急な対応が必要となっています。加えて全国的にインフラの老朽化が進み維持管理の更新も不可欠であるなど多くの課題があります。
現在、注目されているICT施工は、人手不足の解決をはじめとしてこれらの課題を解決するための手段であり、国を挙げてこのICT施工(i-Construction)を業界に推奨しているところです。
そこで弊社は長年のドローン講習の実績を活かして、ICT施工を理解して活用するためのICT施工講習をはじめます。ご活用していただくことで社会課題の解決の一助になると考えております。

【ICT施工導入のメリット】

  1. 効率化
    UAV測量や3次元出来形管理により、作業効率が向上します。
  2. 品質の向上
    ICT建設機械のMG(マシンガイダンス)、MC(マシンコントロール)により若手技術者でもベテラン並みの施工品質が可能です。
  3. コスト削減
    初期の設備投資は必要ですが、長期的な視点で見るとICT施工によるコスト削減が見込まれます。
  4. 人材の活用
    現在でもICT技術者には女性も多く活躍しており、今後、現場で多様な人の活躍が見込まれます。

ICT施工の流れ

1.3次元起工測量

2.3次元設計データ作成

3.ICT建設機械による施工

4.3次元出来形管理等の施工管理

5.3次元データの納品

プロクルーICT施工技術者育成講習

ICT施工を導入するためには、いくつか課題が存在しますが、プロクルーでは、ICT施工導入における課題の一つとなる「人材育成」について、これまでのドローンスクールでの測量講習や受託業務の経験を活かし、ドローンを活用したICT 施工技術者育成のためのプログラムを開始します。ドローンが初めての方も起工測量から設計、出来形管理、納品までを研修いたします。
お客様の求める技術によってカリキュラムは変わりますので、ご相談やお見積もり依頼はぜひお気軽にお問い合わせください。

詳細カリキュラム(一部を受講いただくことも可能)

  • ドローンフライトマスター講習(2日)
    • 基本的な飛行技術の取得
  • 二等無人航空機操縦士 基本( 2日〜)
    • 国家資格取得(一等資格に変更も可能ですが、受講日数と費用が変わります。)
  • 目視外(目視内限定変更) ( 1日)
    • 国家資格での目視外飛行のための限定変更
    • 国家資格の取得のためには、このあとに座学試験の受験と技能証明証の発行申請が必要です。
  • 機体登録、許可申請などの法的手続き( 0.5日)
    • 機体導入後にお客様といっしょに手続きをします
  • 産業用ドローン導入時講習 P1/L2 (各1日)
    • メーカー(DJI)に決められた導入時の講習です。
  • 3次元設計(EX-TREND武蔵を使用) ( 4日)
    • 土木施工・土木図面・測量の基礎知識とICT施工の流れ
    • 土木設計基礎
    • 図面の読み方
    • EX-TREND武蔵操作での3次元設計(ソフト操作講習のみ3日間)
  • ドローン測量スペシャリスト(写真測量) ( 2日)
    • 精度検証(DJI TERRA)・土量計算
  • ドローン測量スペシャリスト(レーザー測量) ( 2日)
    • 精度検証(TREND POINT)・土量計算
  • 3次元出来形管理(TREND POINT) ( 3日)
    • 出来形管理要領
    • TREND POINT操作(ソフト操作講習のみ1日間)
  • 3次元データ納品、成果物関係の書類作成( 1日)
    • 写真・レーザーどちらも対応可

※括弧内の日数は標準の受講日数となります。

使用機材・ソフトウェア

【産業用ドローン】

  • Matrice350RTK(世界的なドローンメーカーDJIの産業用ドローンフラッグシップモデル)
  • ZenmuseP1(写真測量用カメラ)
  • ZenmuseL2(レーザー測量用カメラ)

【ソフトウェア】

  • DJI Terra(点群処理ソフト)
  • EX-トレンド武蔵(3D設計データ作成ソフト)
  • TREND POINT(点群編集ソフト)

【その他】

  • GNSS Rover(座標測位デバイス)

Matrice350RTK

 


 

【2024年10月最新情報】2025年12月以降、ドローンの民間資格の一部が効力を失うことが決定、経験者とこれからドローンを始める方はどうすべきか?

2025年12月を目途に、民間資格を証拠とする飛行許可申請の簡略化が廃止される予定です。

ドローンの民間資格については、2025年12月を目途に、資格をエビデンスとする飛行許可申請の簡略化が廃止されます。ただし、資格そのものが廃止されるわけではなく、飛行許可手続きに変更が生じるようです。詳細を確認していきましょう。

民間資格を所有していても、許可申請時の手続きが簡略化できなくなります。

これまで、ドローンの民間資格所有者は、飛行許可申請の際に手続きを簡略化することができました。しかし、国土交通省は2025年12月を目途に、民間資格を証拠とした飛行許可申請の簡略化を廃止する予定です。

以下は、DIPSのよくある質問に記載されている内容になります。

 

『民間技能認証については個別の飛行毎の許可・承認の操縦者の技量審査のエビデンスとして活用しておりますが、現時点の想定としては、 2022年12 月 5 日の3年後をもって、飛行申請時のエビデンスとしての活用を取りやめることとしております。(民間技能認証のみを取得されている場合は、申請書類の省略が認められない運用に変わります。)』

引用:国土交通省 DIPS-よくある質問 21ページ

 

つまり、民間資格を取得しても、飛行許可手続きの一部を省略できるメリットが、2025年12月以降はなくなるということです。

操縦者の技能証明は、国家資格に一本化される予定です。

ドローンの民間資格は、公的な技能証明としての効力を失い、国家資格に一本化されることになります。

取引先などへのスキル証明としては引き続き利用可能ですが、飛行許可申請などで使用できる資格は、国家資格のみとなります。

そのため、飛行許可申請の手続きを簡略化するには、国家資格の取得が必要です。

民間資格の所有者はどうするべきか?

 

弊社のフライトマスター講習で発行する「ドローン操縦技能証明証」を含むドローンの民間資格を取得している方は、今後の方針変更に対応する準備が必要です。

ここでは、民間資格所有者が今後どのように対応すべきかを考えていきます。

経験者は、国家資格取得の際に講習時間が短縮され、「経験者コース」が受講できる

民間資格を持っている場合は、国家資格取得時に「経験者」として認定され、学科や実技の講習時間が短縮されます。

経験者であれば、講習時間が初学者の半分以下に短縮されるため、より短期間で国家資格を取得することが可能です。

当社の場合

※税込価格。当社比。
経験者
 
初学者
二等基本 経験者コース
1日間 77,000円~
  二等 基本
初学者コース
6日間
286,000円~
5日間
209,000円
短縮!

仕事でドローンを使用する場合は、国家資格の取得が推奨されます。

仕事でドローンを使用する場合、業務効率を考えると、飛行許可申請の簡略化が不可欠です。そのため、国家資格の取得が推奨されます。

飛行許可申請の簡略化による業務コストの削減効果を考えれば、資格取得にかかる費用は十分に回収できるでしょう。

また、国家資格は肩書としても有用であり、仕事の成約に繋がる可能性が高くなると思われます。

民間資格廃止の前に国家資格取得のご準備を!

国家資格への一本化が進む時期には、受講者の増加が予想されます。混雑する前に、早めに国家資格を取得することをおすすめします。

 


 

ドローンが初めての方はどうするべきか?

これから国家資格の取得を目指される方は、初学者コースではなく、「経験者コース」を受講されることをおすすめします。

フライトマスター講習から国家資格取得を目指すのが最短・最安コース

ドローンを新しくはじめる方 国家資格を目指される方
まずはフライトマスター講習からご受講ください
※税込価格。当社比。
経験者
 
初学者
フライトマスター講習
2日間 66,000円
  二等 基本
初学者コース
6日間
286,000円~
 
二等基本 経験者コース
1日間 77,000円~
 
3日間
143,000円
短縮!
最短3日間
143,000円~
最短6日間
286,000円~

初めての方がドローン国家資格取得を目指す場合は、フライトマスター講習の受講していただき、国家資格の経験者講習を受講されるのが費用面、日程面でどちらも一番近道です。

民間資格廃止の前に国家資格取得のご準備を!

国家資格への一本化が進む時期には、受講者の増加が予想されます。混雑する前に、早めに国家資格を取得することをおすすめします。

ドローンフライトマスター講習
2日 66,000 円(税込)

国家資格講習の
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